ゴムの白化は、ブルーム現象（ブルーミング）と呼ばれることが多く、ゴム表面に白い粉が吹いたようになる現象です。これは、ゴム製造時に添加される老化防止剤、可塑剤などの添加物が、時間経過とともに表面ににじみ出てくるためです。加硫時間が不足していたり、材料の配合が適切でなかったり、加硫後に急激に冷却された場合にも発生することがあります。 原因: 老化防止剤（硫黄系化合物やアミン系化合物など）のゴム材料に対する相溶性が低いこと、加硫不足、加硫後の急激な冷却、酸化、紫外線劣化、汚れや洗浄剤の残留などが挙げられます。混練工程では高温のため溶解し、ブルーム現象は起こりにくいですが、常温に戻ると表面に出てくることが多いです。 対策: アルコールなどで拭き取ることができます。定期的な清掃とメンテナンス、中性洗剤での洗浄、保湿剤（ゴム保湿スプレーやシリコーンオイル）の使用、専用クリーナーの使用も有効です。 ワックスを塗布する際、白化や茶化を防ぐにはイソパラフィンを添加すると良いでしょう。また、保管状況も重要で、高温多湿や密閉状態はブルーム発生確率を高めます。 ひどい場合は、ゴムパーツの交換も検討すべきです。 機能性への影響: ブルーム現象は、多くの場合、ゴムの機能性には影響しません。むしろ、空気中のオゾンや紫外線からゴムを保護する効果がある場合もあります。 ゴムの白化は、多くの場合、ブルーム現象と呼ばれ、ゴムの機能性に影響しないことが多く、むしろ保護効果を持つ場合もあります。