初版「リディアン・クロマティック・コンセプト」 はじめまして、ご覧頂きましてありがとうございます。 「 ザ・ジャズ・セオリー」にも並ぶロングセラーの理論書です。 巷のセッションで演奏する黒本、ジャズスタンダードバイブルに載っているスタンダード曲などをある程度アドリブが出来る、基礎的な理論の理解が無いと難しいとは思いますが、ピアノ、クラリネット、アルト、テナー、サックス、フルート、オルガン、トランペット、ビブラフォン、バイオリン、ベース、ギター、ドラムなど楽器問わず、またジャズ系のアレンジやバンマス、宅録、DTM、等でジャズの理論、和音やメロディーを勉強されるなら1冊あると為になります。 現在のジャズやポップ、現代音楽などの概念に多くの影響を与えた。 リディアン・クロマティック・コンセプト（以下LCC）は、1940年代中頃から、若きマイルス・デイヴィスとのやり取りの中にあった「全てのサウンドのChangeを知りたい」という言葉も切っ掛けになり、ジョージ・ラッセルにより考案される。1953年に初版が発行。 ジャズの基本理念から生まれた音楽理論であり、ホリゾンタル（水平的）、バーティカル（垂直的）な音の捉え方をし、現代の全ての音楽に対応、分析解説する手段であり、発想の源になりうる概念として高く評価される。日本語版の翻訳は布施明仁の手によるが、田野城寿男のアパートにて行われた。 もっともはやく翻訳作業に着手したのは武満徹である。